6月21日は夏至(げし)です。
北半球において一年間の中で日照時間が最も長い一日であり、天文的には太陽黄経が90°に達する日。
ご存じの方も多いと思いますが、この夏至の日は一年で一番太陽の出ている時間が長い日であり、夜が一番短い日ということになるわけです。
そして夏至という言葉には、夏に日長きこと至る(きわまる)日という意味があります。
この夏至の日を過ぎると、本格的な夏が始まると考えられている節目の日となり気温が上がってくる時期とされています。
冬至と夏至の他にも、春分と秋分の四つ四季の分け目を二至二分(にしにぶん)といって、季節が移り変わる中で陽の傾きに注視した、とても重要な位置づけの節目とされています。
そしてこの東京では、夏至の日にちなんだイベント「100万人のキャンドルナイト」が有名ですよね。
2003年から始まったムーブメントでありますが、キャンドルナイトの始まりは実は2001年のカナダから。
アメリカのエネルギー政策に抗議するイベントで、停電に賛成した人たちが集まり、電気を消してキャンドルの明かりだけで一晩を過ごしたことがはじまりでした。
それから地球環境のこと、エネルギーのこと、持続可能な社会について考えるきっかけをつくり、世界的なイベントや取り組みとなって浸透していきました。
キャンドルナイトを開催するのは夏至と冬至の日の年2回となっています。
その理由はなぜかというと、夏至と冬至は世界共通の日だから。
世界中が一つに繋がるように。。。といった願いも込められているようですね。
東京での「100万人のキャンドルナイト」のイベントは、いっせいに電気を消して8時から10時の2時間だけキャンドルの灯りのもと豊かな時間を過ごしましょうという日。
東京タワーや増上寺などの施設でキャンドルナイトは開催されていますが、そういったイベント場所へ参加しに行かずともご自宅でキャンドルナイトは楽しめます。
室内の電気や照明を落としてお気に入りにキャンドルを灯して過ごしてみる。
一人でもとっても手軽に始めて、楽しんで頂けますよ。
キャンドルに火を灯せば、いつもよりゆったりした時間が流れ出します。
そこで何をするのかはもちろん自分次第。
電気を消すことで、電気のありがたさを感じたり、電気のないキャンドルだけの明かりの中で気が付くこともあるかと思います。
「地球環境にエコで良い行いをする」というと難しく考えてしまいそうなので
そこは、気負わずに思い思いにゆったりとした時を過ごして頂ければ幸いです。
― 1/fゆらぎリズムを感じて ―
1/f (エフブンノイチ) ゆらぎというのは、自然界に存在するリズムのひとつ。
人間の心臓の鼓動や小川のせせらぎの音、ホタルの優しい光などもこの1/fゆらぎと同じリズムと言われています。
キャンドルの炎の揺らぎも、1/fゆらぎリズムと同じリズムを刻んでいるため、キャンドルの明かりを眺めているだけで自然と癒しの効果を得ることができるのです。
電気や照明器具にはない、キャンドルの生きた炎の明かりをぜひ夏至の夜に楽しんでみてくださいね。
Rich Candle(リッチキャンドル)
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